ハンドメイド商品の販売価格についての考え

「作ったものを売る」となったときに、考えが一番煮詰まってしまうのが価格設定だと思います。私の場合、ハンドメイドで作ったアクセサリーや台紙などを販売していますが、やっぱり一番悩んだのは販売価格の設定。その考えから逃避するために、配送方法や配送に価格料金などを調べたり。
ハンドメイド 価格設定などで検索してみると、いろんな情報があがっていて原価計算とか時間も計算することなど。それはそうなんだけど・・・・と思いいろんなブログを見ますが同じようなことを書いてるわけで。
もちろん、ものすごく大事なのでそれらの情報を得てもらいつつ、私のお店ではどう値付けしてるかのお話をしたいと思います。

こんなこと書いたら誰も買ってくれなくなるんじゃないかって思いながら、誰かが買ってくれるだろうと希望を持ちつつ(笑)

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「いくらだと買ってくれるんだろうか」の壁

価格設定のときに頭に浮かぶ言葉は、「いくらだと売れるだろうか」もそうですが、「いくらだと買ってくれるんだろうか」という言葉なんじゃないでしょうか。同じような言葉ですが、売れると買ってくれるは意識の違いが大きくでてる言葉だと思います。

  • 「いくらだと売れるだろうか」の場合は、作ったものに自信があるように。
  • 「いくらだと買ってくれるんだろうか」は、作ったものにイマイチ自信が持ててない感じに。

声に出してみるとほんと、そんな感じに聞こえてきてしまうんですよね。

私は後者でした。「いくらだと買ってくれるんだろうか」って考えてばっかりで周りの金額を気にしてばかり。自家消費(自分で好きなものを作って自分だけが使う)ではなく、知らない誰かにこんなものを売ってしまうのかってものすごく嫌な気持ちと言葉が出てしまう。じゃぁ、販売しなきゃいいんですがそこはなぜか妙な欲が出てきてしまって売りたいんですね。
材料費の回収すら、すべての商品が売れない限りできないんじゃないかっていうくらいのほんと安い金額をつけてしまってて、きっと買った方は安かろう悪かろうな感じになりそうな。これじゃ買ってくれた方に失礼な商品ですよね。

そんなマイナス思考にしか陥らない「いくらだと買ってくれるんだろうか」の壁を超えるためにしたことは、最初から自分のクオリティに価格をつけないということ。
例えば、
この人が作ったこのピアス、すごい綺麗なのに自分も同じくらいの価格つけていいんだろうか。とか、価格のことを考え始めるとそんなこと思ってしまってませんか?
私の中ではこの考えが「クオリティに価格をつける」ことだとしていて、商品に対する自信価格とも言ってもいいかもしれません。
もちろん、こんなにいいものを作ったんだからこの金額で売りたい!という考えになればいいんですが、昨日今日でこのマイナス思考は変えれないので、一歩進むためにも自分のクオリティをまずは計算しないようにしました。

クオリティに価格をつけるのは一番最後

じゃぁ、なにから考えたらいいのか。原価(材料費)から計算していくようにする。これだけです。その計算したものの最後に自分のクオリティ価格をのせてしまう。クオリティ価格=利益と考えたほうがすんなりいけるかもしれません。
原価計算といっても、あまり細かくは計算しません。細かく考えるのは販売なれしてからでいいと思うので、最初はざっくりビーズ20個で200円のものを2個使ったから・・・とか、丸カン1個つかったから1円にしようとか。そんな感じで計算していきます。

そうするといくらか金額が見えてきますよね。忘れずに手数料や自分の手間賃。梱包するときの材料費も追加して。で、最後です。そこにクオリティ価格(利益)を加えます。クオリティ価格(利益)ってどうつけたらいいんだろう、どう考えたらいいんだろうってまた足踏みしちゃうんですが、ここまできたら立ち止まらずよく聞く数字を思い出します。

ハンドメイド作品の販売価格は、原価の2倍、3倍とよく言われています。そう、この2倍、3倍の数字を使います。先程計算した金額にこの数字をかけます。

販売価格、はじき出せました。
どうですか?売れそうな価格になりました?なんか、思ったより安いって思いませんか?原価の2倍、3倍って。

これね、いろんなところで言われてるので、そのままつけちゃうから500円とか300円とかのアクセサリーがでてくるんですね。材料費から手間賃、販売手数料全てひっくるめてだいたい100円だから300円とか。
300円のものが売れました。販売手数料が10%引かれました。残ったのは270円でした。
さぁ次も作ろうって思いますか?
新しいアイテム考えようって思えるのかな、楽しいのかなって思ってしまうんです。

自分の中の最低価格を決める

  • 言われてる計算どおりにした。
  • これ以上の価格は買ってもらえないし、私だったら買わないかな。

いろんな考えがあって当然ですし、悪いわけじゃないんです。そういう価格をつけるときもあるので。
ただ、せっかくなので自分の中の最低価格を決めませんか?これが売れたら、次もがんばろうと思える最低価格。
どの段階でも構いません。
利益率(クオリティ価格)掛ける前の金額でもいいですし、掛けたあとの販売価格でもいいです。例えば、自分のアイテムの最低販売価格を700円以上って決めて、それ以下なら300円って計算ででても、700円に。700円以上ならそのままで。
せっかく時間と楽しい気持ちを込めて作ったものです。売り買いするということは商売であって、いいリターンがあるべきですから。

当店の最低価格は今のところ700円

いろいろ立派そうに書きましたが、当店の最低価格は700円。これ以下の商品を販売しているときもありますが、だいたいいろいろな意図を含んだ価格になっています。超原価が安いとか。手があまりにもかからないで作れるとか。素材処分とか。

でも必ず、売れたら嬉しくて次に繋げれる価格にするようにしています。

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この記事を書いた人

岩手県在住。盛岡と花巻と遠野と矢巾によく出かけます。
プラバンで中ジョッキ(バッジ)作ったり、消しゴムはんこでいろいろほったり、
レジンでアクセサリー作ったり、粘土こねてアイス作ったりしてます。
その他にも面白そうなことはまずやってみます。

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